大丈夫。




…すごいだろ? 気付かないところで 中原っていろいろ守られてるってこと…                    


                                  「おう。」




映画「幸福な食卓」を観ました。

中原佐和子(北乃きい)は、転校してきた大浦勉学(勝地涼)に自然と心ひかれていく。
「一緒に西高行こう」ライバルとして、友達として、恋人として。佐和子は青春を大浦とともに
ずっと過ごしてきた。突然の悲劇に襲われ、佐和子は自分の取り巻く環境にぶつけようのない怒りをぶちまける。しかしそこには、聞いてくれる家族がいた。


気付かないところで守られている。






とにかく切なかったです。作品の冒頭でお父さんがお父さんをやめるって言い出すし、お母さんはお母さんやめてないけど家にいない。
お兄ちゃんは有名大学あきらめて農業やるって言って、家ではアコギで弾き語りする毎日。なんなんだこの家族はと思った。
でもこの家族は、普通の家族。本当に普通に家族していた。離れているからこそわかることもある。近すぎてわからないこともある。


突然の悲劇には、一瞬何が起こったのかわかりませんでした。観ているこちら側も、認めたくない。やめて。そんな気持ちになりました。
「それでもきっとまた歩き出せる。私は守られているから。」


ミスチルの「くるみ」は反則だと思う。





もう一本。「グミ・チョコレート・パイン」という映画も観ました。


「私ね、人生はグミ・チョコレート・パインだと思うんだ」

2007年。大橋賢三は会社を首になって、数年ぶりに東京にある実家に戻ってきた。
不在の間に届いた郵便物の中にある手紙があった。差出人は山口美甘子。賢三が高校時代に憧れていたクラスメイトである。
中には“あなたのせいなのだから”とのみ記されていた一枚の便箋が入っていた。





これもすごく面白かった。男ならだれもが感じる、「俺はお前らとは違うんだ」という感情。思春期の性欲の持っていきかが、
実にコミカルに表現されていた。


現在はどうしようもない大人だけど、あの頃突っ走った気持ちは忘れていない。ずっとつながっているんだと感じた。
将来の自分が、もっとも今の自分が嫌いな自分になっていたとしても、自分は自分なんだと。
「チョキで勝って、前へ進むんだ。」




どうでもいいんだけど、うちの地元では「グリコ・チョコレート・パイナップル」でした。